2011/11/13

西表島 ユチン(ユツン)の滝トレッキング

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10月の最終週。寒くなり始めた関東を離れ、沖縄へ。
ここ数年は山党で、すっかりご無沙汰していた海。
でも、私が目指したのは、実は海ではなく西表の山だったりして。

西表の北東部を流れるユチン川にある三段の滝、「ユチン(ユツン)の滝」。
私の大好きな沢沿いのルートであり、さらに往復で3時間半程度で行けて、
滝上からの眺めがよいと来たらもう行くしかない。

しかし、今回西表でのトレッキングを計画するにあたり
困ったのは、ほとんどルートの情報がなかったこと。
ネットで調べたり、本屋でガイドブックを漁ったりしたけど
ガイド付きのツアーで行く人がほとんどらしく、
きちんとコースタイムとルートがわかるものは皆無に等しかった。
ヤマレコの投稿や個人ブログでちまちま情報を集めてたけど、これではかなり不安。
で、結果たどり着いたのが山と渓谷社から出ているガイドブック「沖縄県の山」。
ヤマケイさすがだわ、やっぱいい仕事してるわー。
これがなかったら、ガイドさんに8000円払うしかなかったですもん。
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と余談はさておき。
いよいよトレッキング、1時間に1本程度走っている
路線バスを利用して、登山口のゆちんばしを目指す。
西表の路線バスは、島の西側の白浜港から島の中心部である
上原港を通り、南東の大原港まで続く県道をひた走る。
バス停はいくつかあるが、基本的に県道沿いに立ってバスを待ち、
近づいてきたら手を振れば止まってくれるシステム。
離島や地方ののんびりした街でたまにあるこの感じ、たまらない。

私たちは船浦中学校の前でピックアップしてもらい、
約30分弱でゆちんばしへ。
平日ということもあり、バスの乗客は私たちだけ。
こんなんで採算とれるのだろうかと心配になるけど、まぁ、余計なお世話か。
橋を渡りきったあたりの、ガードレールの切れ目が登山口。

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山登りは初めてという友人と、亜熱帯感満載の鬱蒼とした山道へ。
登山道はきちんと整備されていて、
林野庁のピンクのリボンが所々に結んであるのですごくわかりやすい。
特に、分岐点にはかならずピンクの目印があるので、迷うことはなかった。

南国風味満載の植物たちを眺めながら、川のせせらぎを聞きながら歩く。
ジャングルらしく、多少むわっとしてはいるものの、
10月末ということもあって、思ったほど暑くなく、
長袖+短パン+タイツで丁度良いくらい。
しかし、蚊だかブヨだか、虫の多さはハンパない。
やっぱり長袖で来て正解だった。
ただ、いると予想してたヒルは全くおらず、結局一匹も出会わなかった。
あーよかった…。

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目的の滝までは、高低差300m程度なので、傾斜はかなり緩やか。
浅瀬を何度か渡り返し、40分程度歩くと大きな沢の徒渉点へ。
苔に覆われた巨大な岩で、川のなかのヤドカリや(なんでいるの?)
魚を見ながらちょっと休憩。

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ちなみに今回の装備は、宿で借りた沢登り用のフェルトシューズ。
徒渉は深いところでも水深10cm程度だが、確実に水の中を歩くので、
トレッキングシューズだと重くなるしキツい。
おかげで岩もナメも滑らず無傷で帰ってこれた。

15分程度ゆるゆる登っていくと、最初のナメ状の河原へ。
ざらざらとした滑らかな(?)ナメには、
ところどころに直径数十センチの穴が空いていて水が溜まっている。
不思議な風景に心は躍りっぱなし。
ジャングルトレッキング、楽しいゼ。

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その後、再び森の中を歩き、さらにナメに戻り、また森へ。
しばらく登ると、突如開けて目の前にユチンの滝が。

2時間程度だが、やはりジャングルのなかを歩いてきたので
それなりに汗びっしょり。
3段の滝は、それほど水量は多くないので滝のすぐ下まで近づくことができる。
マイナスイオン全開の心地よい水しぶきを浴びながら少し休憩。

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ここから滝上へ。
再び森の中に戻る。
今日最も急な斜面で、道も細い。
ところどころロープが結んであるので、つかまりながら10分程度登っていく。
そして沢に当たったところを少し下るとそこはもう滝の上。
滝上は大きな岩があり、数名すわれる程度には開けてて、風が通り、気分は爽快。
見下ろすとこれまで歩いてきた森と、その向こうには青い海まで見渡せる。
関東ではなかなかお目にかかれない。ずっと眺めていたい最高の景色。

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ゆっくりしたいところだが、帰りのバス(終バス)に間に合わなくなりそうなので、
せっかく持ってきた沖縄そばのカップラは我慢して、
ソイジョイで小腹を満たして下山。


■路線バス時刻表
http://www.iriomote.com/v3/bus/bus.html

■コースタイム
11:45 ゆちんばし(登山口)
12:20 沢
12:40 ナメ
12:20 滝下
12:30 滝上
12:45 下山開始
15:10 ゆちんばし

2011/10/16

本:黒部の山賊

“黒部の山賊”@三俣山荘きつねうどん

9月のシルバーウィークに行った三俣山荘で買った、「黒部の山賊」

この本、すんごくおもろい。
北アルプス、黒部・立山周辺を歩いた人はぜひ読むべき。

この本は、戦後の混乱の中、三俣山荘のオーナーとなった伊藤正一さんが
当時黒部で“山賊”と恐れられていた猟師たちとの
黒部山中での生活をさまざまなエピソードを交えて綴ったもの。

山小屋を作るための苦労、
山での食生活、訪れる登山者たちとの交流や、
遭難者の救助などの日常?ネタから、
埋蔵金やカッパの目撃説、そしてちょっとオカルトな
山での霊的なエピソードなど非日常なものまでてんこもり。

実際に自分が歩いたルート付近で
何十年も前にカッパがいたのかもしれなかったり、
または今でも埋蔵金が埋まっているのかもしれないと思うと
すごくわくわくしてきて楽しい気分になる。
さらに、ちょっとオカルトな不思議なエピソードもあったと知ると、
怖くて夜とか歩けないなと思ったり。(夜歩かないけど)

遠い地から、数週間前に自分が歩いた道を思い出しながら
かつてその山に生きた人たちに思いを馳せてみる。
その山で、昔昔にどんな人が生活してて
どんな苦労があったのか知るのも、
また違ったの山の楽しみ方だなと思った。



「黒部の山賊 〜アルプスの怪〜」伊藤正一著/実業ノ日本社
※三俣山荘のHPで購入可。
http://kumonodaira.net/goods.html

2011/10/02

はじめてのひとりテントで白馬 その2

2011/8/13~8/15
栂池高原~白馬大池~乗鞍岳~小蓮華山~杓子岳~鑓ヶ岳~鑓温泉~猿倉

14日。
5:30。予定通りの時間に出発。
今日の目標は白馬鑓温泉で、コースタイムだと8時間30分。
しかも間には、小蓮華山、白馬岳、杓子岳、鑓ヶ岳と4つのピーク…。
(実際には杓子は巻ける)
スローハイカーの私にそんな大それたことできるのかしらと
若干の不安はあるもののまずは小蓮華山を目指す。
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そもそも今回白馬を選んだ理由は、昨年NHKで放送していた
“坂の上の雲”のエンドロールがあまりにきれいなトレイルで、
それが小蓮華~白馬の間だと知ったから。
今日はいよいよその道を歩けるのだ、そりゃテンションはあがるわ。

小蓮華への道はなだらかで、後方、来た道を振り返ると
妙高の先っちょが雲の上に。前方には八方尾根と唐松、鹿島槍が。
見下ろすとまだ朝日に染まった雲海が下界を隠してる。
数年前には考えもしなかった景色を見てる自分に酔いつつ
先を急ぐ。
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なだらかで歩きやすい小蓮華を超え、三国峠を過ぎたら
あっという間に白馬岳頂上に。

前方右(南西)には剣・立山連邦が、前方(南)には
この先のルート、杓子や鑓がクッキリ。
でも青空の向こうにはガスがちらほら出始めている。
すんばらしい眺めに後ろ髪を引かれつつも山頂を後にする。
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10分程度下るとすぐに白馬山荘。
噂通りのキレイさと、とにかく広い建物にビックリ。
しかも剣・立山も真っ正面だし最高のロケーション。
トイレもきっちり水洗で、洗い場のお水も飲料水として飲めるし(しかもうまい)
標高2900とは思えない充実度。
ここなら泊まってみるのもいいかなぁ〜なんつって。
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白馬山荘

ここからはちょっと長い。
杓子は迷い無く巻き道でいくつもりだけど、日が高くなってきて
気温が上がったせいか、少し疲れが。
出来れば日陰で休みたいと歩いていても日陰なんてあるはずもないので
もってきたgoliteの日傘(GOLITE/CHROME DOME)で日陰をつくって小休止。
GOLITE/CHROME DOME

アブナイ、日傘がなかったらけっこうバテバテでしんどいことになっていた。
やっぱ夏山登山で日傘は必携だな。個人的に。
GOLITE/CHROME DOME

さて、軽くエネルギーもチャージして次の鑓ヶ岳へ。
頂上に着いたのは11:30。
思った通り、もうガスでまったく視界は効かない状況、
やっぱ山は午前中が命ね。

さてここから約3時間で今日のゴール鑓温泉。
なんとか14時までには着けそう。
けっこうつかれも出てきて足ヘロヘロだけど、温泉に入れると思えば頑張れそう。

天狗平への分岐からはけっこう急峻な下りに。
赤茶けたガレた石の下りをひたすら降りる降りる。
もう温泉目指して一直線、走るように下ってたら2時間くらいで鑓温泉到着。
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途中、雨降ったら危険そうな岩場鎖場が2カ所あったり、
お花畑があったりであっという間の2時間。
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鑓温泉は、テント場があんまり広くない。
たぶん、MAX張れて30くらいとみた。
ただ、風はほとんどなさそうだから自立テントなら
ペグささんなくても石おかなくてもなんの問題もない。
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しかも地面が固くてペグがまったく刺さらない。
大きな石も見渡す限り見当たらず、
自立しない私のテントは撃沈。
8時間30分のコースを7時間ちょいで歩いてヘロヘロだし
石を探す気力もペグのささる場所を探すのも今日は無理。
こんなときは小屋泊でゆっくり休めってことで。

鑓温泉のお風呂は、基本男性は露天で
女性は囲いありの内風呂。
(19:30〜20:30だけ男女入れ替わる)
なんと、湯量は毎分760リットルという豊富な湯量で
女性風呂のお湯は見る限りとてもきれい。
虫一匹、髪の毛一本も浮いてない。
夕食時間を狙って入ったので、入浴してたのもたった3人。
あまりにきもちよくて20分近く浸かり、おかげで足も肩も疲れがとれたみたい。
標高2100の秘湯をたっぷり堪能できて最高の気分。
鑓温泉いいなぁ。
ぜひまたいつか来たいなぁ。
白馬鑓温泉



15日。
今日はもう下るだけ。

雪渓横切ったり、沢を渡ったり下り始めはけっこう変化があって
楽しい道。
でも、後半はひたすら樹林帯。
下りの時間、3時間40分かかるのに3時間で下れると(なぜか)計算ミスっており、
40分縮めるためにけっこうダッシュ。
最後の最後で気が緩んで足ひっかけてすっころんで
両足&右膝と右頬に負傷したけど
見事猿倉に8:40に着き、2時間40分で下りきった。
よかったぁ〜、これで9:00のバスに間に合う、転び甲斐もあるってもんだわ。

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初めてのテント背負って2泊3日ひとり山旅。
テント設営も食事もペース配分も全てが自己責任な3日間は
なんだかいつもよりあっという間だったかも。
歩くペース、食事のペース、水飲むペース、自分の限界がわかって
自分で人体実験してるような気分だった。
また機会があったらやってみてもいいかもね。
でも、今回みたいに人がたくさんいるコース限定だけど。

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==今回のコースタイム==
【8/13】
6:27 東京駅着 ~新幹線チケット20分待ちで購入。
7:24ー8:49 あさま505 長野行
11:20 栂池高原リフト
12:30 登山口
13:10 天狗原(水場わからず)
14:00 雪田
14:30 乗鞍岳
15:00 白馬大池
16:00 テント設営完了
19:15 夕焼け

【8/14】
4:30 起床
5:30 出発
7:00 小蓮華山
7:45 三国境
8:30 白馬岳山頂
9:00 白馬山荘
10:15 バテる
10:50 杓子沢コル
11:30 白馬鑓ヶ岳
11:50 鑓温泉分岐
12:45 お花畑
13:00 クサリ場
15:00 鑓温泉到着

【8/15】
6:00 出発
6:30 雪渓
8:40 猿倉バスターミナル

【アルピコバス時刻表】
http://www.alpico.co.jp/access/express/nagano_hakuba/
http://www.alpico.co.jp/access/hakuba/sarukura/

はじめてのひとりテントで白馬 その1

2011/8/13~8/15
栂池高原~白馬大池~乗鞍岳~小蓮華山~杓子岳~鑓ヶ岳~鑓温泉~猿倉

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8月。暇な暇なお盆休み。
人生初のソロテント泊で白馬縦走へ。

今回、装備は水入れて7kg。
相当軽い。
これまでテントはダンナが背負うもの、私は自分の寝袋とマットだけを持てばよかった
わけなんだけれども。
今回はダンナが仕事で来れないため、すべてを自分で背負わなければならない。

うちにはMSRの二人用テント Hubba Hubba HP Tent
があるけれど、グランドシート合わせて重量約1.8kg…。
ただでさえ体力ない私がそんなの背負って2泊3日は絶対無理、
今回は軽さ重視でダンナに借りたLOCUS GEARのテントでいくことに。
(Locus Gear / Khufu CTF3(Cuben) with SilFlap [379g]
 Six Moon Designs / Serenity NetTent [211g])

一人でまともにテント設営もしたことない私が
いきなりシングルウォールのワンポールテント(?)なんて扱えるのだろうか…。
不安はあるものの、まぁ、いざとなったら小屋に駆け込めば
死にはしないでしょ。


前日に思い立ったもんで、もちろん新幹線のチケットなどあるはずもなく、
狙う新幹線の1時間前に東京駅へ。
思った通り、東京駅はお盆休みのまっただ中ということもあり、
みどりの窓口は長蛇の列。
約20分程並んで無事自由席を購入、ホームへいくと1本後の便にも関わらず
既に10人近く並んでる。
待つこと20分、無事窓際席をゲットしてようやく朝食にありつく。

長野駅から栂池高原までアルピコバスで約1時間半。
寝ている間にリフト乗り場に着き、リフト、ゴンドラを乗り継いで
登山口へ。

11時を過ぎていたこともあり、ひと組父・息子ペアがいただけで
周りに登山者らしき人はほとんどなし。
この日の天気予報は「雷雨」。
歩くのは白馬大池までの約3時間半と短距離ながらも
ソロだし雷雨は食らいたくないので
何としても15時前にはテン場に着きたい。

さすが人気の白馬ルート、傾斜といい、広さといい、
すごく歩きやすい。
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けど、暑さだけはどうにもならず、
水場があるからいいやと水をガブ飲みするも、
天狗原周辺にあるはずの水場はわからずで、1リットルきっちり飲みきったころ、
念願の白馬大池登場。
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15時、予定通りと言えばそうなんだけど、
テン場は既に人でいっぱい。
50張くらいはイケそうな広さ、平地だし。
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30分くらいかけてなんとか張り、(かなりたるんじゃってるけど)
雨もなんとか持ちそうなのでようやくビールで一服。
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そういえば、このルート、地図上では2カ所(栂池高原のすぐ上と天狗原付近)
に水場があるらしいんだけど、全く発見できず…。
分かりづらい場所にあったのか、枯れていたのか不明だわ。
まぁ、ぎりぎり足りたからいいか…。

白馬大池、こんな山奥にある池なんて
相当澱んでるんじゃね?と思っていたのだけど、
かなりキレイ!
藻もほとんどないし、噂に寄ると、サンショウウオも生息してるらしい!
残念ながら私は会えなかったけれども。
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どうやら今宵は満月らしく、池の上にぽっかりうかぶ満月と
入道雲、という珍しい光景も目にすることができて
この世のものとは思えない美しさ。
これだから山はやめられない。
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翌日はコースタイム8時間50分の長丁場。
お隣のファミリー5人連れが、息子が屁をこいたのなんだので
大騒ぎしててイラつくけども、今日は早く寝て明日に備える。


==今回のコースタイム==
【8/13】
6:27 東京駅着 ~新幹線チケット20分待ちで購入。
7:24ー8:49 あさま505 長野行
11:20 栂池高原リフト
12:30 登山口
13:10 天狗原(水場わからず)
14:00 雪田
14:30 乗鞍岳
15:00 白馬大池
16:00 テント設営完了
19:15 夕焼け

【8/14】
4:30 起床
5:30 出発
7:00 小蓮華山
7:45 三国境
8:30 白馬岳山頂
9:00 白馬山荘
10:15 バテる
10:50 杓子沢コル
11:30 白馬鑓ヶ岳
11:50 鑓温泉分岐
12:45 お花畑
13:00 クサリ場
15:00 鑓温泉到着

【8/15】
6:00 出発
6:30 雪渓
8:40 猿倉バスターミナル

【アルピコバス時刻表】
http://www.alpico.co.jp/access/express/nagano_hakuba/
http://www.alpico.co.jp/access/hakuba/sarukura/

2011/08/31

初めての海外通販

6月のとある日。

買っちゃった。
あこがれのザック、Mountain Laurel Designsの3500ci EXODUS 2011
私の弱点、スタミナのなさをカバーしてくれるであろう、
超軽量なやつ。

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日本では取り扱っている代理店が現状無いため、
こやつを手に入れるには直接メーカーのHPからオンラインで
買うしかない。

でも、やってみたら日本のネット通販と勝手は同じで(当たり前か)、
案外すんなり買えてしまった。

事前にネットで調べた情報によると、
注文を受けてから手作業で作るため、
到着するまで1カ月はかかるそう。

7月の3連休までに届けばいいかなと思っていたけど
なんと実際は半月程で到着。
A4サイズのタイベック製の封筒に入って、普通郵便でうちにきた。
郵便ポストに押し込まれてる姿が愛らしかったのなんのって。

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このザック、トルソーサイズがSMTの3種類から選べて、
身長165cm標準体型の女子の私は
商品情報からサイズ選定するとたぶんS。
↓↓
Torso
If in doubt - Size Up!
• Short 18� (users from 5�3� - 5�7�)
• Medium 20� (users from 5�8� - 5'11")
• Tall 22� (users from 6" - 6�3�)
(実際こんな風にバケちゃってるからよくわかんないんだけど)

なんだけど、届いてみたらこれが微妙に背面が短かった…。
中身いれてしょってみると、ちょっと背面と肩のつなぎ目あたりが
浮いちゃっている。
そうか、身長165cmの標準体型だとMなんだなと学習して、
次回は(ってまたリピする気満々)絶対Mにしようと強く思いつつも
はるばる海を越えてきたこやつのことが既に愛しくて仕方なくて
肩が浮いているのは見なかったことにすることに。
だって浮いてても思っていた通り軽いしめちゃめちゃしょいやすいし。

実際この後、テント泊縦走に連れてったけど、
肩も背中も特に負担は感じなかったから
軽さしょいやすさデザイン使いやすさで点数つけるなら
総合95点くらいあげてもいいなと思った。

マイナスの5点分は肩が浮いてる分、
見た目が微妙だから。
Mサイズだったら100点あげちゃうなーきっと。


2011/08/28

やっぱり御岳が好き。

2011/05/03〜2011/5/4 鋸山〜大岳山〜御岳山(奥多摩)

GW。
予報では、5/3は夕方から雨だけど4日は晴れ。
日帰りするには長めのコースなので、
奥多摩駅すぐの氷川キャンプ場に前泊して挑むことに。
鋸山も大岳山も御岳山も、個別で攻めたことはあるものの
縦走するのは初めて。

09年の冬に来たときは、小さいピークをいくつも超える鋸尾根が
けっこうしんどかったんだよな…。

歩き始めて15分、そこそこ急な登りが続き愛宕峠に到着。
188段の心臓破りの石段を昇る。

P5041999

まもなくすると愛宕神社へ。
ここはスルーしてひたすら鋸山を目指す。

淡々と樹林帯の上りが続き、小一時間ほど登ると
徐々に岩場が増えてきて次第に視界が開けてくる。
風の通る天狗の像のある峠で小休止し、今度は半分岩場の稜線をしばらく歩く。

IMGP2873

鋸尾根の中間部あたりに位置するはずのクサリ場はまだかしらと思っていた頃、
ようやくごつごつした岩場が見えてくる。
地図上で危険マークのクサリ場は、鉄の梯子と鎖がしっかり固定されているので難なくクリア。

IMGP2876
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いくつかのクサリ場とピークを過ぎる。
名の通りの鋸尾根、なかなかしんどいなぁ、もうやめてくれよと思っていた頃に
急斜面。これは頂上直下に違いなく、登りきるとようやく鋸山山頂。
展望はきかないが、小腹が減ったのでここで一休みすることに。

お湯を沸かすほどの腹の減り具合でもないので、ウィダーインと行動食、
ポットにいれてきたコーヒーで一服。
やっぱ山で飲むコーヒーは格別だわ。

20分程休んで、今度は大岳山を目指す。
思わず走りたくなるようななだらかな下りと上りを繰り返し、
小1時間ほどで大岳山へ。

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鋸尾根は岩も多くて足場が悪いので、トレラン初心者の私には
走るのキツいけど、鋸山〜大岳山間はなだらかな樹林帯で走りやすいかも。
現にトレランの人ともすれ違ったし。

IMGP2879

大岳山山頂につくと、どこから湧いたのか人だらけ。
がっつりお昼休憩のつもりが、人混みに気持ちが萎え、景色もろくに眺めず
ひとまず大岳神社まで下ることに。
しかし神社にも人が溢れていたので、立ったまま
ソイジョイを食べて空腹を満たす。

もうこうなったら御岳神社でうまいそばでも食べようと、次のポイント、
御岳山へ急ぐことに。

しかしやはりこちらは人気のルートなだけに人が多い。
なだらかな下りで、ハラが減ってたこともあって走りながら下りる。
約1時間ほどで御岳山に到着。
ハラの減りは限界に達し、御岳神社参道すぐのそば屋さんで
ようやく昼にありつき、食後に焼き団子もつまんでロープウェイで無事下山。

ここ御岳は何度もきているけど、やっぱり雰囲気が好き。
御嶽神社周辺は観光地なだけに、食べ物やさんや
日帰り温泉など、施設が豊富だし。
いつ来てもお祭りみたいで楽しい。
きっとまた来ちゃうんだろうな。

P5042010


●ルート
110503_okutama_map

●コースタイム
7:00 氷川キャンプ場出発〜鋸山登山口
9:50 鋸山山頂(展望なし)
〜休憩〜
10:15 鋸山山頂出発
10:35 鋸山/大岳山・御岳山分岐
11:20 大岳山山頂
11:35 大岳神社
〜休憩〜
12:40 御岳山〜ロープウェイ下山

●参考資料_西東京バス時刻表
http://www.nisitokyobus.co.jp/rosen/lib/objects/20110401%20hiking_okutama.pdf

山女子。

振り返ること数年前。
神楽坂で息切れし、駅の階段では足がもつれ、
おまけに加齢に伴う代謝の低下で体型は崩れ、
さすがにこのままではマズイと運動不足解消目的で
登り始めた秩父の山。
あれから2年、今やすっかりいちばんの趣味になり、
多いときは毎週、最低でも月1回は山に通う生活に。

山に行くようになって変わったこと。

タバコをやめた。
深酒しなくなった。
早起きできるようになった。
すっぴんで出歩くことに抵抗がなくなった。

山に行って思うこと。

山で飲むビールは格別。
山で食べるごはんも格別。
山をおりて飲むビールは格別。
山をおりて食べるごはんもまた格別。

街にいるとあたりまえに用意されている便利なものたちが、山にはないし
思わぬところでつまずいたりする。
暑かったり寒かったり、トイレがなかったり
雨で食事もろくに摂れなかったりテントがうまく張れなかったり
夏山のカミナリに怯えながら稜線急いだり。

でも、不便さも含めて、街では味わえないいろんなことを
体験できて楽しめるのがアウトドアの醍醐味。

そんな日々の記録です。

P8132419